調剤薬局の復職支援プログラム

薬剤師は女性の多い職種として一般の方々にも知られています。
実際、女性薬剤師の割合は年々高くなっています。しかしどの職業でも言えることですが、結婚や出産により退職し、そのまま現場を退く女性が多いです。

薬剤師の復職は難しい?

薬剤師は女性が手に職をつけるという意味で人気が高いですが、復帰に勇気が要る職業でもあります。
出産・育児中の数年の間でも、医療技術はどんどん進歩し、新しい作用機序の薬が開発され、独学で復習してもなかなか知識が追いつかず、挫折してしまう方も多いようです。
しかし、まだまだ薬剤師を確保したい大手調剤薬局などは、このように薬剤師免許を眠らせている女性にぜひ復帰してほしいという思いがあります。そこで生まれたのが、ブランクのある薬剤師向けの復職支援プログラムです。
調剤・監査・投薬という一連の業務に必要な知識、技術、患者対応マナーなどを習得できるようになっています。
6年制薬学部卒の薬剤師が、2012年から誕生しました。初年度はまだ6年制薬剤師のレベルがわからず、新卒を大量採用した企業はありませんでした。しかし、既卒者のレベルから考えて即戦力として使えると判断されれば、今後新卒者を積極的に採用していく企業が増えることも考えられます。そして彼らが転職を考え始めるであろう2015~2016年頃、薬剤師の転職市場は大きく変わると予想されています。6年間教育を受けて実務経験も積んだ薬剤師が転職市場に加われば、4年卒薬剤師の転職のハードルが高くなるのは目に見えています。復職すべきか迷っているなら、売り手市場の今のうちにぜひ復職支援プログラムを利用し、復帰への自信をつけましょう。
復帰を決めていざ就職活動となった時、どうしても自力での情報収集には限界があります。今は薬剤師専門の人材紹介会社もあるので、そういった会社に登録したり相談したりしてみるのもよいでしょう。

薬剤師が復職するのにオススメの職場

ブランク明けの職場としておすすめなのは、ブランクのある薬剤師への理解があり、配慮する余裕もある大手の薬局です。チェーン店であれば、まずは眼科や整形外科など、比較的簡単な処方の多い職場で肩慣らしをして、総合病院の門前の店舗へ異動してスキルアップといったことも可能です。